子どもの習い事は英会話が人気

幼児の保護者意識調査 アジア諸国は教育費用が高額傾向へ
アジア5カ国調査・ベネッセ調べ
    

 東京在住の母親は、子ども対して「友人を大事にする人」「他人に迷惑をかけない人」を期待し、「学歴にはそれほどこだわらない」。こんな結果がベネッセ教育研究開発センターが実施した調査で分った。
これは同研究所が東アジアの5都市(東京、ソウル、北京、上海、台北)における3〜6歳幼児の保護者を対象に、幼児の生活や子育て意識に関するアンケートをしたもの。

同調査対象は東アジアの5都市(東京、ソウル、北京、上海、台北)における3〜6歳幼児(就学前)の保護者約6000人。アンケートの質問内容は大きく分けて、「幼児の生活」「母親の意識」「父親のかかわり」「子育て支援」「母親の満足度」の5分野だった。
質問は自記式質問形式で、郵送(東京、台北)または幼稚園等の施設通しで配布(北京、上海、ソウル)した。

 「幼児の生活」に関しては、東京の幼児は他のアジア都市の幼児に比べ、早寝早起きでパソコンの使用頻度が低いが、テレビは一番長く見ている、習い事をしている幼児は5都市とも半数以上といった傾向が浮かび上がった。習い事の種類は都市によって差があったが、英会話など語学教室の人気が高いのは5都市とも共通していた。
 また、東京以外の都市では収入に占める教育費の比率が高く、早期教育に熱心である様子がうかがええる。これを反映してか、「母親の意識」での子どもの進学に対する期待では、東京以外の都市の母親は高学歴志向がたいへん強く、大学院卒業までの進学を希望する母親が、北京や上海、台北では5〜7割超を占め、ソウルでも4割を超えていた(東京は大学卒業までが6割超で主流)。

 「子どもに将来どのような人になってほしいか(母親の意識)」という質問では、「自分の家族を大切にする人」が全ての都市で共通して高かった(東京以外の都市は皆1位)が、東京の母親のみ「友人を大切にする人」「他人に迷惑をかけない人」が若干それを超えて高かった。一方、ソウルでは「リーダーシップのある人」「のんびりと生きる人」が2位、3位と上位入り。北京、上海、台北では、「仕事で能力を発揮する人」が共通して上位に入っており、北京、上海は「まわりから尊敬される人」も同様に上位に入っている。
 しかし、子どもの進学に対する母親の期待を子どもの性別で見たところ、東京は他都市と比べて男女間の開きが大きい。東京は他都市に比べ、母親の専業主婦傾向が高いため、男の子への期待が高いことが考えられる。

 母親の子育て意識に関しては、5都市共通し、8割以上の母親が「子育ては幸せ」と感じているが、6割以上が「子どものことでどうしてよいかわからなくなることがある」と回答、不安も抱えている。 なかでも東京は「子どもに八つ当たりしたくなることがある」や「子どもがわずらわしくていらいらしてしまうことがある」が群を抜いて高く、ソウルは「子どもを育てるためにがまんばかりしていることがある」が高い回答率となった。

 父親とのかかわりの項目では、東京の父親の帰宅時刻(平日)が最も遅い。父親が家事をする頻度についても、東京の父親の比率は低く、育児でも「子どもと一緒に外で遊ぶ」「子どもと一緒に室内で遊ぶ」の比率が他都市に比べて低い。東京の父親は子どもとのかかわりが少なく、家庭での存在が希薄である様子がわかる。

 以上の結果から、東京の家庭では、他都市に比べ、早期の幼児教育より基本的な成長を重視し、人間関係や思いやりといった面での成長を望む傾向が強く、高学歴志向はそれほど高くない。しかし、専業主婦傾向が強いためか男の子に対する期待が強く、家庭でも男女の役割がはっきり分かれており、父親が仕事で忙しく家庭にはあまり参加しない、母子密着の傾向が強い、といったことが推測できる。家庭教育のあり方を考え直す貴重なデータとなった。

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このページは、Study.jp 学びタイムズ < eラーニング Labo >が2010年2月12日 12:37に書いたブログ記事です。

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