大学の講義を配信など、ITを活用している大学は75%

<横浜国大ではゲームで単位認定を>

 全国の大学を対象にしたIT活用調査「eラーニング等のITを活用した教育に関する調査」が、独立行政法人メディア教育開発センターより発表になった。
 国公私立大学1276学校を対象とした調査で、回答は915件で、約7割の回収率だった。eメールまたは郵送で回収した。

  ■IT活用教育を実施している大学は、74.6%。
 しかし、実施していない大学でも、「導入を検討している」が約35%。「導入を予定している」が12%、導入の検討も予定もないが、52.2%だった。
 導入している大学の割合の推移は、過去5年間で12,2%から33.1%と2.7倍に急増している。

■進んでいる大学の例としては、たとえば北海道大学では、基礎物理の講義を撮影し、2006年度から、全国の受講生対象に公開システムしている。工学部では、2005年から、社会人のための遠隔授業が行っている、という。
 横浜国立大学では、大学院の授業で、e-ラーニングによるビジネスゲームでの単位認定を実施。この授業では、受講生を2-3人のチームに分けてゲームを行い、受講生はチーム別のチャット機能を用いて討議を行う。教員からの指示も、チャット、もしくは掲示板で行う、という。

■東京歯科大学では、平成16年度から、eラーニングを導入。学生の講義や実習での活用以外に、病院職員の研修にも活用している。病院での安全の確認、研修医、指導医療機関講習などを独自に収録して、基本的な臨床機能のDVDを購入、いずれもイントラネットで24時間閲覧可能状態である。もちろん、大学院生含めた社会人に対してもコースを開設。場所と時間に縛られない学習、論文指導が可能となっている。

■導入メリットでは、「効果的な教育の実施が可能となった」が約56%と、高い指示を受けている。記述回答では、「学力の向上、学生ニーズにあった最適な学習が可能となった」 「学習者の活動により毎週授業を設計できる」「リソースや実績、プロジェクト進行の共有が充実」「国際的な教育連携の活動が可能となった」「動画と音声資料が提供できるようになった。歯学系ではきわめて重要な動画コンテンツだ」などのメリットがあった、と報告された。
 反面、課題は『人員不足』が約61%、「教員のスキル不足」が約55%と、実情は課題が大きいようだ。

 大学全入時代を目の前にして、熾烈な激戦の「大学」。I大学のT化は、今後の大学の行く末に、国立、私立を問わず、大きな課題となっている。

   

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このページは、Study.jp 学びタイムズ < eラーニング Labo >が2007年6月25日 18:17に書いたブログ記事です。

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