英検資格でオーストラリア留学認められる

留学希望者の選択肢広がる 日本英語検定協会・オーストラリア・NSW 教育省/TAFE NSW
 英検がオーストラリアへ留学する際の英語力の資格として認められる。財団法人日本英語検定協会は4月12日の記者発表会で、2006年度から英検(実用英語技能検定)がオーストラリア・ニューサウスウエルズ州(NSW)へ留学する際の英語力の資格として、NSW教育省/TAFE NSWより認定されたことを明らかにした。オーストラリアで勉強したいという日本の青少年に対して選択肢を広げたものと言えそうだ。

 2006年は日豪友好基本条約締結から30周年であることなどから、日豪交流年と定められ、オーストラリアとの更なる友好関係促進が期待されている。オーストラリアは日本人の渡航先として最も人気のある国の一つであり、特にホームスティや修学旅行など中高生の教育交流の高まりはめざましいものがある。昨年の文部科学省の調査によると修学旅行先としての人気は最も高かった。現在世界で最も競争力のある国の一つで治安も良いと言われている。しかし、今までオーストラリアへの留学を希望しても、認定資格はIELTS (INTERNATIONAL ENGLISH LANGUAGE TESTING SYSTEM)やTOEFL (TEST OF ENGLISH AS A FOREIGN LANGUAGE)しか受けられなかった。そのためオーストラリアは渡航先としては人気があったにもかかわらず、留学先として選ばれることはそれほど多くはないという実態があった。


 4月12日の記者発表会は、英検の専務理事である宮田光朗氏とオーストラリア大使館マーケティング事務所行使のフィリップ・チャールズ・イングラム氏が登壇。はじめに宮田理事が挨拶も兼ねて「オーストラリアへ行きたいという日本の青少年の夢と希望を叶える画期的なことだ」などと述べた後、ニューサウスウエールズ州(NSW)教育省インターナショナルスチューデントセンター所長 ジュディス・ビンセント氏からの英文手紙で「日本の学生のみなさんがシドニーそしてニューサウスウエールズ州へいらっしゃることを心から歓迎いたします」などといったメッセージが読み上げられた。

 次にイングラム氏から「2006年は日豪交流年。更なる友好関係の促進を期待する。英検が認定資格となることにより多くの日本人がオーストラリアへ留学することが可能となった。大変喜ばしいことだ。英検を通して更なる教育サービスを提供していきたい」と日本語で英検認定を祝す言葉が述べられた。

 その後、宮田理事から「オーストラリア・NSW教育省/TAFE NSWによる英検資格の認定」と題し、英検が認定資格として正式合意されるまでの経緯について説明があった。背景には北米での英検資格の認知向上があり、吉田研作上智大学教授を委員長とする「英検留学審議会(JECSA)」の設立、2004年2月に英検がNSW教育省/TAFE(Technical and Further Education:日本でいう高専に近い専門的職業訓練が可能な公的教育機関) NSWのInternationalStudentCentreとコンタクトを開始し、英検の活動・試験内容などのプレゼンを実施して今年1月に認定資格として正式合意されるまでの過程が述べられた。

 NSWは、州都がシドニーの人口680万人ほどの州。今回英検を英語力認定資格としたのは同州内にある公立高校とTAFEである。今回の合意で、NSW教育省は日本からの留学生を受け入れる際の英語力資格として英検資格(2級以上)を認定、2006年1月から有効とした。TAFE NSWの本科コース(各種資格、大学進学)は1級または準1級の上位であれば認定。同じくTAFE NSWの語学コース(各種英語講座)では準1級と2級で認定される。公立高校の場合は11年生、12年生受け入れに関しては準1級を、10年生受け入れに関しては準1級を認定する。

 英検は文部科学省による後援を受けた評価の高い試験で、日本の学習者に広く受け入れられており、日常の社会生活に必要な「聞く・話す・読む・書く」の技能を総合的に測るように構成されている。面接形式のスピーキングテストを実施している点も特徴である。

 受検し易い英検で留学資格を入手することにより、留学をより身近なものにすることができる。観光やホームスティ、修学旅行などの短期型から留学のような長期的な滞在を可能にする。

 同理事は「日本とオーストラリアとの教育・文化交流のアカデミックなレベルでの促進をはかるメリットがある」と説明。今後の活動としては、英検資格を目標に英語学習に取り組んでいる学習者が海外で活躍する機会の支援、オーストラリア大使館との連携などを予定している旨を述べた。また、オーストラリア教育機関での英検の認知向上を目指し、「NSWは力のある大きな州だが、他の州での認知向上もこれから努力して可能にしていきたい」とも語った。

(*留学申請に必要な英検資格の証明書発行に関する問合せ先は
http://www.eiken-ryugaku.com

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このページは、Study.jp 学びタイムズ < eラーニング Labo >が2006年7月 3日 01:00に書いたブログ記事です。

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