日本の大学の授業時間は、米国の半分!

公立学校の平均授業時間は704時間
日本は 534時間 米国は1,000時間

OECD インディケータ2006 年版が発表

 OECD(経済協力開発機構)は、このほど、加盟国の教育の現状を比較、分析した「OECD インディケータ2006 年版」を発表した。
 それによるとわが国の初等中等レベルは依然として高いものの、大学教育では東アジア諸国に追い抜かれていることが分った。
  1995〜2004 年に、大学に在籍する学生数は中国とマレーシアで2 倍以上に増えているほか、タイで83%、インドで51%、と急増している。

 同調査では学級規模と学力の面でも調査している。その結果は「少人数ほど良いとは限らない」と報告されている。

 具体的には、教員1 人当たり生徒数と成績の間に単純な相関関係は見られない。1 クラスの生徒数は日本、韓国、メキシコ、ブラジル、チリ、イスラエルでは30 人以上であるのに対し、デンマーク、アイスランド、ルクセンブルク、スイス、ロシアでは20 人以下であるが、PISA 調査で数学の最上位成績者グループに入っている生徒の比率は、日本の8.2%に対し、例えばルクセンブルクでは2.7%に過ぎない。
 教員と生徒の交流も教員1人が担任するクラス数もしくは生徒数、教科、授業とその他の職責への教員の時間配分、クラス内の生徒のグループ分け、チームティーチングの実践などの影響を受ける。

 「教員の給与と仕事量」の調査では、15年以上の教員歴を持つ初等教育と前期中等教育の教員の場合、給与の1人当たりGDP比が低いのはハンガリー(0.91)、アイスランド(0.69)、ノルウェー(0.87)、ポーランド(0.83)、イスラエル(0.73)、高いのは韓国(初等教育で2.37、前期中等教育で2.36)、メキシコ(前期中等教育で2.09)、トルコ(初等教育で2.44)である。後期中等教育全般でこの比率が最も低いのはノルウェー(0.87)、ポーランド(0.83)、アイスランド(0.94)、イスラエル(0.73)である。

 15年以上の教員歴を持つ前期中等教育の教員給与は、ポーランドの約1万ドルからドイツ、韓国、スイスの4万8,000ドル以上まで様々であり、ルクセンブルクでは8万ドルを超えている。
 実質の教員給与はほぼすべての国で1996〜2004年に増加しており、増加幅が最も大きいのはフィンランド、ハンガリー、メキシコである。スペインの初等教育と後期中等教育の教員給与は、なおOECD平均を上回っているものの、この期間に実質で減少している。

 公立校の年間授業時間は平均で704 時間であるが、メキシコと米国の1,000 時間強から日本の534 時間まで幅がある。授業時間の年間配分方法も大きく異なる。例えば、教員の労働時間は1学年42 週制のデンマークより1学年36 週制のアイスランドの方が長い。ただし、教員の仕事量には授業の準備や採点、課外活動などに費やされる膨大な時間も含まれるので、授業時間は教員の仕事量を測る1 つの目安に過ぎない。

 OECD諸国の生徒は7歳から14歳までに平均で6,847時間の授業を受ける。 内訳は7〜8歳で1,570時間、9〜11歳で2,494時間、12〜14歳で2,785時間である。読み書き、数学、科学が必修授業時間に占める割合は、OECD諸国平均で、9〜11歳の生徒は約50%、12〜14歳の生徒は41%である。
 9〜11歳児の場合、必修カリキュラムに占める読み書きの割合は、オーストラリア、チリ、イスラエルの13%以下からフランス、メキシコ、オランダの30%まで国により大きな開きがある。

 現代外国語の授業時間もオーストラリア、イングランド、日本、メキシコの1%以下からルクセンブルクの21%まで大幅に異なる。


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このページは、Study.jp 学びタイムズ < eラーニング Labo >が2006年7月 2日 23:59に書いたブログ記事です。

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