高校生も“お国柄”、日米中韓の意識の比較

米中韓・成績アップが悩みの種!

財団法人日本青少年研究所

 日本青少年研究所では、昨年10月〜12月、日本・アメリカ・中国・韓国の4ヶ国の高校生を対象に、現在の関心事や学校、友人、家族との関係、将来の希望などを問うアンケート調査を実施、この度、その調査報告がまとまった。


 現在の関心事や悩みについては、進路、勉強や成績、友人関係などが4カ国とも上位を占め、現在の希望について、「成績がよくなる」は米中韓が7割台、特に中韓の高校生の8割近くが「希望の大学に入る」ことを強く望んでいる。日本の高校生は、悩みには感じていても、3割台の生徒が選択するに留まっている。

 日本の高校生で「親に自分をわかってもらいたい」「先生にわかってもらいたい」あるいは「家族が仲良くしてほしい」と望んでいるのは、他3ヶ国の半分以下。家族や学校についてもさほどの不満や不幸を感じているわけでもない。親からの期待も他国の半分で、プレッシャーも感じていない。将来の進路についても、「食べていける収入があれば、のんびりと暮らしたい」が4ヶ国中最も多く、特に高学歴志向の米中と比べて上昇志向が低い。親友像については、「何でも打ち明けられ」、「自分の意見を率直に言える人」を多く選ぶ一方、「やさしくしてくれる人」を選ぶ生徒は他より少なく、「時にはいやになる人」は他国の2倍以上の数値を示している。

 日本や中国では友人との間でのお金の貸し借りをほとんどしないのに対し、アメリカ、韓国の高校生は時々行っている。また、アメリカの高校生で「受験や勉強の話をする」を選んだのは、他の3ヶ国に比較して最も少なく、ほとんどしない。親友に関する考え方では、考え方や趣味、性格が同じ人を多くあげ、特に9割が「ふざけられる人」をあげているが、その一方で「表面的に儀礼的に付き合う人」をあげているのも3ヶ国中最も多い。

 中国の高校生は、将来のため、いい大学に入るために「今、がんばる」を選んだ生徒が、4ヶ国中最も多い。親友については趣味が同じで自分の意見を率直に言える人などを多くあげ、他と比べて特に目立ったところはないが、「友人と話を合わせるよう気をつかう」は、韓国と共に多くの生徒が選んでいる。学校の規則などについての感覚は、4ヶ国ともさほど変わらないが、遅刻については、日本やアメリカに比べると緩やかな感覚を持っている。

 韓国の高校生は、なりたい生徒像として「自分に課されたことを確実にこなす生徒」をトップにあげている。日本に比べれば、成績や勉強への関心は高いが、学歴より自分の好きなことをするのが大事と考える生徒も4ヶ国中最も多い。親友についての質問で特徴的だったのは、「自分の意見を率直に言える」「ふざけられる人」を多くあげていると同時に、「何でも言ってはいけない人」を選ぶ生徒が他国に突出して多いという結果が出ている。

 外国との接触については、中国の7割、韓国の8割の生徒が「日本のマンガやアニメを見」ており、アメリカの5割より多い。さらに、テレビや新聞、雑誌などで日本の文化に触れていたり渡航経験があったりする方が、そうした経験のない生徒よりも日本に好感を持つという相関も出ており、様々な問題がある中でも、今後の日中、日韓の関係に希望が持てる結果となっている。


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このページは、Study.jp 学びタイムズ < eラーニング Labo >が2006年7月 2日 23:49に書いたブログ記事です。

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