「現代学生百人一首」入選作発表

感動を百人一首で 若者言葉で詠む名作がズラリ!

東洋大学

 東洋大学では、現代学生のものの見方、生活感覚を表現する「現代学生百人一首」を募集し、このほど入選作が発表された。このイベントは今回で18回目となり、毎回大きな反響を呼び、今回も現代感覚にあふれた若者の言葉がつまった作品6万3330首の応募となった。

 同イベントに寄せられた若者達の選ぶ歌の題材はさまざまだ。日常生活の身近な出来事や社会の動きを敏感に捉え、自分なりに咀嚼して詠んでいる。それだけに今回の作品には若い世代のものの見方、心の内を垣間見ることができる。
 作品の傾向は、大きく分けて二つ。ひとつは友人への思い、家族への思いやり、受験勉強、授業、部活動、将来への期待と不安など自分自身の体験や心の内を詠んだもの。もうひとつは、社会の出来事や政治に対する想いを詠んだもの。イラク戦争への怒りや平和を願う気持ち、政治への批判、異常気象、地震災害など多方面に渡る。また、昨年開催されたアテネオリンピックの感動や、「冬のソナタ」に熱狂する母親を謡った作品も多く見られた。
 ひとつめに挙げた「自己の体験を通し学生生活などを詠った」ものが例年主流を占めるのだが、今年の傾向は後者の社会的問題を取り扱った作品が目を引いた。例年以上に若者が心を打つ社会問題が多かったのであろう。
 短歌を作る作業の過程には、「自己と向き合う」時間が生まれる。「自己表現」「自分探し」のひとつの方法として、短歌創作を採り入れる学校もあり、大学においても社会に出る前に「自分は何をやりたいのか」を見つめ直す自己分析は重要になっている。同大学では個々人が自己を表現することの大切さを「現代学生百人一首」という創作を通じて模索されていることを実感しているということだ。入選作のうち秀逸作品は以下の通り。

●秋桜とすすき仲良く風にゆれ双峰筑波は晴れて雲なし
●数Aの基本例題解きながら片恋成就の確立計算
●「がんばれ」と口では言わない母だけどトンカツ揚げる音で励ます
●大豪雨ここじゃなくてよかったと安堵したのをはずかしく思う
●こんなにもたくさんの人がいる中でたった一人を慕う不思議さ
●新札に替えてきたぞとハシャぐ父を冷静に見る樋口一葉
●ハルウララ最後の最後走りぬくそんな姿に力をもらう
●呆然とダイアモンドに立ち尽くす今日の敗因僕の落球
●プレッシャーは重く苦しくのしかかるそれに打ち勝つイチロー強し
●わからない自分の心が掴めない心の地図にナビはいらない
●「得まじかる女」だなんて古文には英語が潜む言葉の不思議
●「できる子やあんたはやればできる子や」言われ続けて十六年
●文化祭、泣かんっち決めたに泣くんかい んならオレも泣きたくなるやん


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このページは、Study.jp 学びタイムズ < eラーニング Labo >が2005年7月 2日 15:43に書いたブログ記事です。

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